10月8日（木）、平成27年度第２回ＦＤ研修会を、福岡教育大学大学院教育学研究科教授　納富恵子先生を講師として開催しました。
今回は7月16日に行われた第１回目の研修会をうけ、「大学生の発達障害の理解と合理的配慮」をテーマに、より具体的な障がい学生支援について理解を深めました。

高等教育機関における合理的配慮についての再認識、さらに発達障害の状況を踏まえた学生支援の事例等を知る講演の後、質疑応答へと移りました。参加者から出された、授業や学生生活での障がい学生の支援についての質問に、納富先生からの最新の研究状況や先進事例を交えながら、具体的な対策のきっかけを参加者全体で共有することが出来ました。

納富先生からは、大学は学生の自立と社会参加を目的に人材育成を行う教育機関であること、その使命として教職員全体が日ごろから学生ひとりひとりを深く理解した上で教育をすること、そしてその支援の基本には、「障害」のみでなく、学生の興味関心や強み、バックグラウンドや潜在的な力にも目を向けた、全人的な学生理解が大切であることを、教示いただきました。

本学は今後もさらに、障がい学生をはじめ、多様な学生の学びを支援する学生支援体制全般の強化を進めていきたいと考えています。