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公開講座「体験しよう!教育・保育の実際」①を開催しました【生涯学習センター】

 9月12日(土)筑紫女学園大学3号館4階3403工作室において、「体験しよう!教育・保育の実際①粘土を使った造形遊びを楽しもう」という公開講座を開催しました。
 講師は人間科学部人間科学科人間形成専攻の一木信治准教授です。

 私は粘土を使って作品を作った経験として、中学校での美術の時間が強く印象に残っています。今までの私は、学校の授業を通してしか粘土と触れ合う機会というものがありませんでした。私は将来、小学校の先生になるという夢があります。子どもたちにものをつくる楽しさや喜びを共に味わう者として、粘土を使った造形遊びについての基礎を学びたいと強く思い、今回参加しました。そして、私はこの度の公開講座を通して次の2点を学びました。

 1つ目は「粘土が様々な形に変わることで活動の中身が発展し、予想だにしなかった作品ができるという粘土の可能性に気付いた」ということです。まず、造形遊びとは、はじめから作品をつくることを目的とせず、材料に直接働きかけ、自分の感覚や行為などを通して思いつくままに試る自由さをもった活動です。今回の主役である粘土は、〈自由さ〉を多く隠しもった材料だなと感じました。それは、粘土を使ってのばす、丸める、ちぎる、並べる、積む、巻く、つなぐ(くっつける)、ひねり出す(つまみ出す)という8つの技能を体験したからです。個人で一通り技能体験を行った後に、初めて出会った方々とグループになって、連続性のある造形遊びを考える時間がありました。ここでの連続性とは、例えば丸めた粘土を積んでいったらケーキのような形のものが出来たという丸める、積むという活動を自然に続けることを指します。グループでの活動では、1人ひとりが創造する活動を互いに提案しながら、1つの造形遊びを考えることと並行して作品を作りました。作品を作り上げるが活動の最終目的ですが、私はそれとは別に他の人と交流することの楽しさや発想の面白さを体感していました。活動の途中に周りのグループを見たとき、「あ!面白いものが出来ている!」「何を作っているのかな?」と私のグループでは考えつかなかった遊びの展開がなされており、私は活動中ずっと心をわくわくさせていました。作品の完成を交流し合う場面では、一木信治先生が1つ1つの作品に対しての批評を述べられたことで、「もっとこうしたら良かったのだ!」と自らの活動の振り返る視点を見つけることが出来ました。また、最も良い造形遊びの提案をさせたグループ(粘土をのばして輪っかにし、積んでいくとUFOになった)からは、活動提案のヒントを学ぶことができ、粘土がUFOに変身する感動を味わいました。

 2つ目は、「子どもの造形遊びに対しての指導者の支援の在り方や関わり方」についてです。講座のなかで、一木信治先生は「子どもは不安を抱えたまま、作品をつくっている。」と言われました。その言葉を聞いて、私は「私もそうであった。また、大人になった今でも不安は消えていない。」と考えました。そのような子どもに対して、どう関わればいいのだろうか…。私はその答えのヒントを、体験のなかで見つけることが出来たと思います。私は粘土で細長いうどんをつくることにチャレンジしていましたが、なかなか出来ずにいました。その時、一木信治先生から「手の平の位置が違うから、きしめんのようになっている。」とご指摘を受けました。その時私は、いつもの間違ったものを作ったという恥ずかしさではなく、きしめんになってしまったおかしさを感じました。先生の言葉は、私が作ったものを否定するのではなく、承認した上でのアドバイスであると受け止めることができました。また、指導者は「いいね!」「上手だね。」と子どもを賞賛することはよくあっても、子どもが思いついたもの(独創的なものも含めて)を認めてあげる言葉かけが少ないとおっしゃいました。不安をもって作っている子どもに対して、認める言葉をかけてあげることで、その子どもは自分がやっていることを肯定的に受け止め、自信を持って活動をやり遂げることが出来ると考えます。そのため、制作中には子どもの様子をそっと見守ることも必要ですが、承認・賞賛の言葉かけを積極的に行っていく姿勢も大切だと思います。一木信治先生の言葉かけのように、子どもがさらに作品作りに意欲的になる言葉かけができる指導者になりたいと強く思った体験でした。

 以上のほかにも、今回の公開講座で学べたことは多くあります。しかし、それは実際に自分自身で体験してみないと学べないことだと思います。これからも人を育てる仕事に就く者として、子どもが楽しく学べる活動をつくっていけるように、進んで講座や勉強会に参加していきたいと思います。

報告/人間科学部人間科学科人間形成専攻4年 荒木 静香(公開講座サポーター )

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