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公開講座「アジア塾」②を開催しました。【生涯学習センター】

 6月27日(土)、太宰府市いきいき情報センターにて、公開講座『アジア塾「戦後日韓の文化と経済交流」』の第二回目が開かれました。今回講師としてLoveFM DJ、韓国語講師などで活動中の金智淑(キム・ジスク)先生にお越しいただきました。

 第二回のテーマは、韓国ドラマとK-POPを中心に日本における大衆文化の流れと、それによる認識の変化についてです。今では毎日放送されているほどよく見る韓国ドラマですが、初めて日本で放送されたのは1996年「ザ・パイロット」です。当時、韓国ドラマはまだなじみがなかったけれど、史上初の日韓合作ドラマ「Friends」をきっかけにじわじわと韓国ドラマに対する関心が日本で湧いてきました。

 そして、2004年「冬のソナタ」が放送されると日本では女性を中心に「冬ソナブーム」が到来し更に韓国ドラマに対しての認知度が高まりました。この冬のソナタの他にも春、夏、秋をタイトルに入れたドラマもまた四季シリーズとしてブームとなりました。これまで女性ファンが中心となっていましたがHNKで放送された「宮廷女官チャングムの誓い」は、男女問わず人気となり大衆にうけた作品でした。このようにして段々と韓国ドラマが根付き、人気の俳優たちを韓流四天王などといい韓流ブームがやってきます。

 こうした韓国ドラマの影響で、日本では韓国語の学習熱気が高まり、食卓にも韓国料理が並ぶようになり、韓国全般に興味を持つ人々が増え始めました。また、韓国ドラマがブームになるとK-POPにも変化が現れました。ドラマ内で流れる曲に興味を持つ人が多く、韓国では無名だったアーティストが日本で公演を開いたりし始めたのをきっかけに、韓国のアイドルなども積極的に歌うようになりました。韓国の音楽に対する既存のイメージは、日本で活動していた韓国人歌手は演歌を歌っていたためにそのイメージが強かったのですが、次第にBOAや東方神起が日本でデビューをし、多くの人たちに違ったイメージで知られるようにもなりました。韓国の事務所自体も海外進出を初めから狙って、練習生の時期から外国語をプログラムとして取り入れたりするように変化しました。

 今では、K-POPがブームとなり、日韓の交流の輪が広がるようになり、ライブやミュージカルを楽しみに韓国へ行くという人もたくさん増えました。現在、韓流ブームは去ったと言われていますがそうではなく定着し、一つの文化のジャンルとして楽しむようになったのではないでしょうか。

 私も韓国ドラマとK-POPが好きですが、今回の講演を聞き、韓国語を学びたい意欲、韓国食文化、日韓の交流の輪も広がったと思います。お互いの文化が行き来しているからこそ交流の幅が広がるんだなと感じました。

 報告/文学部アジア文化学科4年 白武明莉(公開講座サポーター)

*今後の予定は以下の通りです。
③ 7月 4日(土) ドキュメンタリーの向こう側
講師:東 志津(ドキュメンタリー映画監督)
※講座後、ドキュメンタリー映画「美しいひと」上映会および監督トーク(13:30-16:30)を予定しております。

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