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公開講座「帥大納言・源経信と源俊頼の太宰府詠」 を開催しました【生涯学習センター】

11月8日(土) 筑紫女学園大学1号館1202教室において、公開講座「帥大納言・源経信と源俊頼の太宰府詠」を開催しました。
講師は本学文学部教授の赤塚睦男教授です。

今回は、寛治8年(1094)大宰権帥に任ぜられた源経信とその息子俊頼が太宰府で残した和歌をみていく講座です。
源経信は詩歌管弦の才(三船の才)を持った優れた人物として知られています。息子の俊頼も第5勅撰集『金葉集』の撰者となるなど和歌の才能がありました。

経信が少年のときに太宰府に訪れた際に詠んだ歌から、大宰権帥として赴任する途中の歌、80歳を過ぎて再訪した時の心境を詠んだ歌が紹介されました。どの歌にも、「花見」「松」「梅の花」という植物に関連する言葉を使っていることから、彼は自身の成長や時の流れを植物と重ねて歌を詠むことが多かったのだなと感じました。82歳で亡くなったあと、息子俊頼は父の死について、太宰府から京都へたどり着いて家に帰るまで、その悲しい思いを和歌にのせました。場所を表す語から、現在の具体的な地名まで分かります。その場所が当時の人々にとってどんな場所だったのか、またそこで彼がどのような気持ちで過ごしていたのかを理解することができ、しんみりと悲しい気持ちになりました。

分かりやすく面白い解説のもと、参加者の皆さんも彼らの歌に思いを馳せることができたことと思います。赤塚教授の公開講座は、毎回「素晴らしかった」との感想を頂ける好評の講座です。

報告/文学部日本語・日本文学科4年 篠原 明梨 (公開講座サポーター)

 

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