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公開講座「アジア塾」③を開催しました。【生涯学習センター】

10月16日(木)19時から、アクロス福岡2階セミナー室2において、アジア塾「アジアの教育と学力」第3回「インドにおける高等教育進学熱と教育格差」を開催しました。講師は別府大学文学部の針塚瑞樹講師です。

今回のアジア塾では、教育に焦点をあてた講座が行われ、学力調査を基にアジア各国を比較し、教育環境がどうあるかを考えたり、中国の女性教育の変化について見てきました。第3回目はインドの教育で、特に高等教育についての内容でした。

まずインドの大学進学率などの概要についての説明のあと、針塚講師が協力していたNGOの活動についてお話がありました。その内容は、ストリート・チルドレンたちに教育の機会を与えるため、子どもを保護したり、家族の元に返したりすることを中心に行われていました。この活動を通して教育を受けた貧困層の子供たちの中には、高等教育に進学する者も現れ、子どもたちのその後に焦点を当てて報告がなされました。

インドにおける大学進学率は10%前半と低く、この割合を増やすためにインド政府は教育に力を入れる政策を実施しました。それにともなって大学が急激に増え、中には設置基準に満たない大学が乱立するなどの弊害も生まれています。在学生の中には、就職上有利な大学へ再入学するなど、学歴の乗り替えなどが起こっています。その際銀行から学資ローンを借りたりする場合があり、借金を背負いますます生活が厳しくなる現状があることがわかりました。

近年存在感が増すようになってきたインドですが、その実態についてはまだあまり知られておらず、講座を聞きに来た受講者からはたくさんの質問があり、興味を持って聞いていただきました。

報告/文学部アジア文化学科4年吉冨美香(公開講座サポーター)
 

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