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公開講座「アジア塾」①を開催しました。【生涯学習センター】

10月2日(木)、アクロス福岡2階 セミナー室2において、公開講座「アジア塾-アジアの教育と学力-」の第一回、「国際学力調査に見るアジアの学力事情」を開催しました。講師は文学部アジア文化学科の竹熊真波教授です。

こどもの学力の各国比較では、近年シンガポールをはじめアジア諸国の学力が伸びています。アジアの学力の動向、中国・インドの教育と学力について考える講座内容でした。

まず日本の「ゆとり教育」と学力について終戦後から今までの歴史の流れを確認しました。2002年のゆとり教育の本格実施からはこどもの学力低下への懸念が伺えました。そこで2013年にゆとり教育の転換が訪れたのです。2016年には学習指導要領全面改訂予定で、2020年の全面実施と目指しているとのことです。

次に国際学力調査紹介です。この調査結果を基にアジアの学習環境についてのお話がありました。ここではお話だけではなく、アジアの学力先進国とも言われる上海・シンガポール・インドの学校や教育紹介のビデオを見ました。中国では知識偏重の教育、シンガポールは能力主義に基づく学力偏重からの脱却、インドは人前力を養う教育、という教育印象を受けました。

近年学力を伸ばし続けているアジアの中で日本はどの様な教育を行っていくのか、それは身近な国にも目を向けることも大事なのではないかと感じました。
いよいよ講座終盤になると、受講者の方々から沢山の質問や意見が出ました。また受講者同士の意見交換も活発に行われ、とても有意義な時間を過ごせていたようです。

報告/人間科学部人間科学科発達臨床心理コース 1年 下川寧々(公開講座サポーター)

*今後の予定は以下の通りです。
②10月 9日(木) 中国の女子教育
講師:崔淑芬(文学部教授)
③10月16日(木) インドにおける高等教育進学熱と教育格差
講師:針塚瑞樹(別府大学文学部講師)


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