お知らせNews

公開講座「第20回仏教学研究室公開講義」⑤を開催しました。【生涯学習センター】

11月9日(土)筑紫女学園高校水月ホールにて、第20回仏教学研究室公開講義「仏教入門~釈尊の教え~⑤智慧と慈悲」を開催しました。
講師は、本学人間科学部講師の宇治和貴先生です。

連続5回の講義の最後であるこの回は、智慧と慈悲についてのお話でした。仏陀(仏教)・仏陀の説かれた教え(仏法)・教えを学び目覚めにいたろうとする人々の集い(仏道)の三宝に従う行為を三帰依といい、それは仏教者の基本的姿勢といわれています。仏教において智慧とは、事実をありのままに見ることによって人間の人生にとって本当に必要なことがわかるということで、慈悲とは、無我を根底としてうめき声をあげながらもすべての苦しむ人々を救おうと努力することです。慈悲を伴わない智慧は本当の智慧ではなく、智慧に基づかない慈悲は本当の慈悲とはならず、慈悲を実践していくことにより、智慧は深められていくのだといいます。そういったことを、先生はご家族の話などを例として交えながら、分かりやすくお話になりました。その中でも、日本の仏教は宗派仏教という面が強いが、いずれも釈尊の仏教を源流とすることを無視してはならないという話が、特に印象に残りました。宗派というものが形作られたは近世の江戸時代で、中世の鎌倉時代に果たして現在と同じ形で宗派という意識があったのだろうかと聞き、とても意外に思いました。

自身が欠席した回の資料を希望するといった熱心な受講者の方が多く、時折笑い声の上がるよい雰囲気で連続講義の最後を迎えることができました。また、第1回目にお話しされた本学学生による東北ボランティアへの募金には、多くの方からご賛同いただきました。ありがとうございました。

報告/人間科学部人間科学科人間関係専攻発達臨床心理コース 3年 小野 楓(公開講座サポーター)

●公開講座の詳細・受講申込みはこちら↓↓↓↓
http://www.chikushi-u.ac.jp/campaign/lecture/