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公開講座「女と男の境界」①を開催しました。【生涯学習センター】

10月12日(土)太宰府市いきいき情報センターにおいて、公開講座「女と男の境界‐日本・中国・世界‐」を開催しました。講師は、日本語・日本文学科の時里奉明教授です。

今回の講義は、「男たちの労働‐日本の鉄づくり」をテーマとし、鉄づくりの現場と織物づくりの現場を比べ、働いている男と女について考えました。
鉄づくりについては、「たたら製鉄」と「近代製鉄」のやり方について学んだ上で、職場での男女比を見て、いつから男女が分けられるようになったのか、なぜ女性が働くことがなかったのかについて労働のあり方や製鉄信仰をもとに考えました。また「たたら製鉄」という名称の由来や歴史など細かい話しをされ、「近代製鉄」では八幡製鉄所を取り上げて説明され、とても勉強になりました。
織物づくりについては、日本とドイツにおける男女の比率を比較しました。日本では女がほとんどであったのに対し、ドイツでは男が半数を過ぎていました。織物づくりについて、日本とドイツを比較することで、日本の男女差における差別というものを改めて実感しました。

最後に、男女差別というものがどういう理由でなされてきたのか、またいつ頃からされてきたのかを知ることが出来ました。昔と比べ現在は、男女平等になりつつありますが、まだ充分ではないということを実感し、これからの男女の在り方について考えさせられました。二時間の講義でしたが、知らなかったことを知ることができ、また改めて考えさせられることもありました。受講された方もたくさん質問されており、とても充実したいい時間を過ごすことが出来ました。

報告/人間科学部人間関係専攻社会福祉コース1年 前田楓香(公開講座サポーター)

 

*今後の予定は、以下のとおりです。
②10月19日(土) 中国古典と男装の女性-木蘭(ムーラン)と唐詩
講師:桐島薫子(文学部教授)
③10月26日(土) ジェンダーと越境する性-世界の民族に見る女と男の役割
講師:森田真也(文学部准教授)

 

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http://www.chikushi-u.ac.jp/campaign/lecture/