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公開講座「第20回仏教学研究室公開講義」①を開催しました。【生涯学習センター】

10月5日(土)、筑紫女学園高等学校水月ホールにて、第20回仏教学研究室公開講義「仏教入門~釈尊の教え~①釈尊の生涯」を開催しました。講師は人間科学部教授、中川正法先生です。

今回の公開講義は、35歳で悟りを開かれ80歳で入滅されるまで、45年間にわたり説法を行われた釈尊の生涯とその基本的な教えを5回にわたって学ぶものです。

第1回目は、釈尊の誕生から涅槃にいたるまでの生涯について、浮彫り(レリーフ)や絵画などたくさんの美術資料を用いながらの講義でした。

釈尊や弟子たちの舎利(遺骨)を納めた仏塔の欄循(らんじゅん)と呼ばれる石垣や門には、釈尊の誕生に関するエピソードである「マーヤー夫人の夢」や出家の場面である「従者チャンナと愛馬カンタカとの別れ」などが彫られています。しかし、仏塔の門の浮彫りでは、釈尊の姿は直接表現されていません。釈尊が入滅されてから数百年の間は、仏像が作られなかったということを学ぶことができました。

釈尊の入滅後、仏舎利の争奪が起ころうとしましたが、ドローナというバラモンの仲裁で八分配されました。その舎利を納める仏塔が各地に建てられ、仏塔をとおして人々は、釈尊の生涯や教えに遇うことができたそうです。アフガニスタンのバーミヤンにあった大仏が破壊されましたが、仏像の中には仏舎利の代わりにお経が納められていたことが分かったということを聞き、人々がいかに釈尊の教えを大切にしていたか伝わってきました。

釈尊の生涯の全体をはじめて学ぶことができたと多くの参加者が喜んでおられました。

報告/日本語・日本文学科4年 北弥生 (公開講座サポーター)

 

*今後の予定は、以下のとおりです。
②10月12日(土) 四諦・八正道
講師:宇野智行(文学部准教授)
③10月19日(土) 三法印
講師:川尻洋平(大学人間文化研究所・非常勤講師)
④11月 2日(土) 縁起
講師:小林久泰(文学部准教授)
⑤11月 9日(土) 智慧と慈悲
講師:宇治和貴(文学部講師)

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