お知らせNews

公開講座「第16回仏教文化講座」③を開催しました。【生涯学習センター】

6月19日(水)太宰府市いきいき情報センターにおいて、第16回仏教文化講座「ビジュアル〜ブッダの歩いた道〜第3回」を開催しました。
講師は文学部英語学科准教授の小林久泰先生です。

今回は、ブッダがはじめて説法をした初転法輪の地、サールナートについての講義でした。
サールナートは、ブッダの最初の説法の地で、鹿がたくさんいたことから鹿野苑ともいわれました。ブッダは悟った後、内容を誰かに伝えようとはしませんでした。ブラフマー神の懇願によって、ブッダは説法をすることを決心しました。ブッダはサールナートで、昔一緒に苦行した5人の苦行者に説法をされました。説法の内容は「四聖諦」(4つの真理)というものです。

講義の中では、インド旅行の写真や日本寺(野生司香雪画伯が壁一面に仏を描いている)、迎仏塔(サールナートにやってきた釈尊を出迎えたとされる場所)、鹿野苑遺跡公園、サールナート博物館で絶対見てほしい初転法輪坐像、アショーカ王柱柱頭、仏伝八相図などの多くの写真をプロジェクターに映して説明して下さいました。また、『今昔物語集』巻11などに伝わる「久米仙人」の話の原型となる話やニグローダ鹿王の絵本を用いた講義で分かりやすく楽しくサールナートについて知ることができました。

講義の後の質問コーナーでは、先生と受講者の方々の会話も交えて笑いが起こり和やかな雰囲気でした。サールナートがどんな場所か写真、絵本の話などで知ることができ、とても勉強になる素敵な時間でした。

報告/文学部日本語・日本文学科3年 高橋月恵(公開講座サポーター)

*今後の予定は、以下のとおりです。
④ 7月 3日(水) 王舎城の悲劇:ラージギル
講師:宇野智行(文学部准教授)
⑤ 7月10日(水) 涅槃の地:クシナガル
講師:中川正法(人間科学部教授)

●公開講座の詳細・受講申込みはこちら↓↓↓↓
http://www.chikushi-u.ac.jp/campaign/lecture/