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高校生へ「東北ボランティア活動に参加して」を発表しました【実習支援センター】

福岡市中央区のふくふくプラザで、7月30日に在学生が高校生を対象に東北ボランティア参加の体験を「平成24年度 福岡地区家庭クラブ指導者養成講座」の一環として発表しました。平成24年2月に東北震災ボランティアに参加した 科目履修生 中島 舞さん、文学部 英語学科4年 小竹 明日香さんが発表しました。

 

「震災ボランティア報告会を終えて」
科目等履修生 中島 舞

二月のボランティア体験を次につなげるために、こちらで何ができるのか考える日々を送っていました。そこで今回のお話をいただくこととなり、自分達にしか話せないことを話そうと思いました。そのために、古竹さんと二人で、今感じていることや伝えたいことなどを互いに話しながら報告会の内容を組み立てていきました。

当日は、多くの高校生が私達の話に耳を傾けてくれ、練習していたことや考えていたことを話すというより、「伝えたい」という一心で話していたように感じます。これも、あの日出会った岩手の方々の言葉が私達の中に強く残っているからだと思います。私達はこれからも「つなげる」努力をしていかなければならないと思っています。

 

「つながり」
英語学科4年 古竹明日香

すぐには元通りにならない...。3月11日以来ずっと、被害の大きさを知る度に、私たちと次の世代がしっかり協力して、復興していかなければならないと考えていました。たった数日では何も大きなことはできないけれど、自分の目で見て肌で感じて、それを次の行動につなげるために行こう、そう決心して「復興支援活動」に参加しました。
岩手県花巻市を拠点に、すでに行われている復興支援活動の一部をお手伝いさせていただきましたが、実際には被災者の方々、被災地に腰を据えて活動されている方々から、教えていただくことばかりでした。涙を流しながら「聞く人が九州の人だと、遠くでも忘れられていない気がして安心するね。」と辛い体験を話してくださった方、「そりゃ悲しいけど、どうにかやっていくしかないじゃない!」と笑顔を向けてくださった方。それぞれの心に触れたとき、この思いを受けて一緒に頑張っていかなければ、一緒に頑張る仲間を増やさなければ、そう思いました。

高校生に活動の報告をさせていただけると聞いたとき、私たちがやるべきことはこれだ、と思い引き受けました。
報告会の当日は、プロジェクターで写真を映しながら、被災地の様子、現地で行われている復興支援活動の様子をお話しました。
被災者の方からお話していただいたことを言おうとしたとき、発表者は泣いてはいけない、それを分かっていても、出会った人、この目で見た光景が浮かび、思わず涙が溢れそうになりました。しっかり伝えなければならないと思い、高校生たち一人一人を見たとき、みんなの目が真剣で、話を始めると涙を流して聞いている子もいました。
その涙を見たとき、こんな風に人の思いがつながることが、きっと次の行動を生むのだと思いました。「人の心でしか人の痛みは癒せない。」と岩手で出会った方が言われたのを思い出します。年齢や資金の問題で、今すぐに被災地に行って活動するということは難しくても、一人一人のその思いが復興支援の力の一部になるはずです。
被災地へ行って実際に活動することも、見て聞いたことを伝えることも、一度きりでは意味がありません。一度の活動や一人の行動はとても小さなもので、取るに足りないことばかりですが、それがつながって様々な面での復興が実現するのだと思います。

私たちは、被災地での体験を踏まえた上でよく考え、今必要なことは何かをよく聞き、より意味のある行動をしていかなければなりません。そして、きちんと伝えることで、一緒に考え行動する仲間を増やしていくことも私たちに任せられたことであると思います。今回、講演会をさせていただいたことで、私たち自身もう一度よく考える機会となりました。
このような貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。