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公開講座「大弐高遠の太宰府詠①」を開催しました【生涯学習センター】

5月12日(土)本学1202教室において、公開講座「大弐高遠の太宰府詠①」が行われました。

講師は本学文学部の赤塚睦男教授です。

中古三十六歌仙のひとりであり、平安時代に大宰大弐に任ぜられ太宰府へ赴任をしたという藤原高遠。私たちの暮らす土地にゆかりのある高遠が、任期の間にこの地で詠んだ数多くの和歌を読んでいくというものです。

第一回目である今回は、藤原高遠がどのような人物であったか、高遠が大宰大弐に任ぜられ実際に筑紫へ向かうまでに起こったことや詠まれた歌についての講義が行われました。赤塚教授の講義は、平安時代の出来事でイメージしにくいものを、現代の私たちの身近なものに置き換えて説明されていたので非常に分かりやすく、時折笑いがこぼれる明るい講義でした。受講者の方々も楽しんで受けているという様子が伝わってきました。講義の途中や終わったあとには質問が出るなど、皆さん積極的に講義に参加されていました。

この講義で取り上げられている藤原高遠という人物について知っているという人はあまりいないのではないでしょうか。私自身も、太宰府といえばやはり菅原道真や太宰府天満宮などが真っ先に思い浮かんできて、それ以外はと聞かれると答えに詰まってしまいます。高遠という人物についても、ほとんど知識がありませんでした。講義では高遠という人物やその歌についてだけでなく、当時の官位や武官と文化的なものとの関係、当時の人々の結婚観といった多様な内容で、最初から最後まで飽きることなく聞き続けることができました。太宰府の長官に任命された人々は文化的な能力が高い人が多いということで、この地に訪れて彼らが残した数多くの歌に触れることによって、私たちにとって身近な存在である太宰府のことをもっと知りたいと思いました。

レポート/文学部日本語日本文学科3年 坂本和子(公開講座サポーター)

*この講座の続編を11月に開催する予定です。

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