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北部九州真宗文化財調査研究シンポジウムを開催しました

11月26日、福岡市内にある本願寺福岡教堂にて、「九州真宗のあゆみ ―真宗文化財を通して―」をテーマとして第一部公開講演会、第二部シンポジウムを行いました。

筑紫女学園大学では、特別研究助成の指定研究として6年前より北部九州地域の真宗文化財の調査に着手してまいりました。今回はその成果の一端をご報告するとともに、精鋭の真宗史研究者を講演者・コーディネーター・パネリストに迎え、史料・文化財を通して見る真宗史研究の現状とこれからについてお話しいただきました。

第一部では、本願寺史料研究所客員研究員の金龍静先生・岡村喜史先生に、金龍先生には「戦国期真宗からみた九州」、岡村先生には「本願寺教団史料のなかの北九州真宗」をテーマとしてご講演いただきました。
第二部では、久留米高等専門学校の遠藤一先生にコーディネートしていただきながら、まず本学講師の緒方知美先生による「北部九州真宗文化財調査報告 ―近世真宗のうみだした人と場―」、人間文化研究所客員研究員の鷺山智英先生による「近世初期筑前における真宗の展開」と題する各報告の後、講演者・報告者・そしてご来場の皆さまによる討論を行いました。

おかげさまで、予想を上回る約80名の皆さまにご参加いただき、定刻を過ぎてなお活発な討論が行われる程の充実した時間となりました。私共にとりましても、先生方には多くの課題をいただき、また来場者の関心の高さに励まされる貴重な機会でした。