海外留学レポートReport from Overseas

北語で過ごした日々 

Jan . 2018

2017年が終わり、2018年が始まりました。しかし、中国は旧正月の春節がメインなのであまり年を越した感覚がありません。それどころか未だにクリスマスツリーが飾ってあるのでなんだか変な感覚です。そして2018年を迎えたということで、私の留学生活も終わりを迎えようとしています。本当にあっという間に終わってしまったなという感覚です。そしてこうやって最後のレポートを書いていると、ああ、本当にもう留学が終わってしまうんだなと感じます。ですが最後まで学ぶことがたくさんありました。

 

 12月は先月のレポートにも書きましたが、HSK5級のテストを受け、意外と良い点数を取って合格することができました。HSKの授業の先生にも喜んでもらえたので本当に良かったです。帰国後には中国語検定も受験しようと考えています。また综合科ではPPTを使った発表がありました。テーマは自由で、中国のことでも自分たちの国のことでも何でもよいということで、西安への旅行について、モロッコについて、トルコの食べ物について、パキスタンの結婚式について、イギリスの学生の生活について、済州島についてなど本当に様々な内容の発表があり、どれもこれも初めて知ることばかりで面白かったです。私はもうすぐ新年ということで日本の年越しについて発表しました。大晦日と元日の過ごし方、おせちやお雑煮についてなどの説明をしました。発表後には質問の時間があり、いくつか質問を受けました。特に、鏡餅の上や正月飾りになぜみかんを使うのか、バナナやほかの果物でもよいのかという質問が私の印象に残りました。きっとほとんどの日本人には鏡餅の上にはみかんという固定概念が存在し、鏡餅の上にバナナが乗っているのを想像したことがある人はほとんどいないと思います。私も今まで鏡餅の上にみかんが乗っていることに何の疑問も抱いてこなかったので、あ、そんなところが気になるんだ、意外な質問だな、と思ったのと同時に、私は日本では特に何も気にせず生活していて、こういった機会で調べるまで自分の国のことをあまり知らなかったんだな、と思いました。本当に留学は最後の最後まで今まで気が付かなかったことを気付かせてくれます。

 

 12月が終わり1月になり、期末テストも終わり、あとは帰国するのみとなりました。本当に時間が過ぎるのが早かったです。北京語言大学は中国語を勉強するには本当に最高の環境なので、まだまだここで中国語を勉強したいという気持ちもあります。また、北京語言大学には数えきれないほどたくさんの国から留学生が来ているので本当に国際色豊かで、いろいろな国の人と友達になることができましたが、そうやって仲良くなることができた人たち全員と一緒に会うことができないのは本当に寂しいです。ですが、もし私の国に来るなら連絡してね、いろんなところに案内してあげるよ、とみんな言ってくれるので絶対会いに行きたいです。

そしてこの一年は大変なことが多く、何度も何度も日本に帰りたいと思いましたが、得るものも多く、とても内容の濃い一年でした。北京に来たばかりのころは不安以外何も無く、一人で来たので頼れる人もおらず、広い広い北京で生きていける自信も無く、一年後の自分の姿なんて全く想像できませんでしたが、日を追うにつれて友達も増え、生活にも慣れ、中国語も少しずつ進歩しているのが感じられ、何とか留学生活を終えることができました。先輩方から何とかなるから大丈夫、と言われて北京に来ましたが、本当に何とかなるものなんだなと思いました。

この留学生活を振り返ると楽しかったこと、大変だったこと、悩みやハプニング、うれしかったことなどここに書きたくても書ききれないほどたくさんのことがありましたが、この辺でレポートを終わりにしたいと思います。

最後になりますが、留学を終えようとしている今、たくさん話を聞いてくれたり悩みを相談しあった友達、優しくしてくれた中国の人たち、来たばかりのころ中国語がわからず右往左往するしかなかった私を助けてくれた別の国からの留学生たちや私の留学生活をサポートしてくださった国際交流センターの方々、そして留学させてくれた家族には感謝してもしきれません。

本当にありがとうございました。