海外留学レポートReport from Overseas

きちんと感謝の気持ちを口で伝えられるように成長できていたらいいなと思います。

Jan . 2013
1月は行く、2月は逃げる、3月は去るという慣用句がありますが、正しく気づいたら2月になっていた、というような感覚です。何もかもが駆け足で過ぎてゆくのに加えて、気候の方は地球温暖化の影響を受けているのか吹雪になったり10度を超えたりと服の調節も一苦労です。風邪はともかく、インフルエンザだけはひかないようにと手洗いうがいなどで予防をこころがけています。
今月はクラスがひとつ上がり、前学期とは異なる、非常に国際色豊かなクラス構成となりました。10人の内訳は、筑女生3人、モーリタニア出身2人、サウジアラビア、リビア、中国、イラク出身のマレーシアから来た生徒、ペルー出身のスイスから来た生徒がそれぞれ1人ずつとなっています。もちろん学校内では英語のみの使用となっていますが、母国語と英語の違いを説明したり文化的な違いについて議論したりと皆積極的に授業に取り組んでいます。すでに社会人としての経験がある人もいれば、修士号(master’s degree)を持っていてさらに上の学位を目指して頑張っている人もいます。経験という点では逆立ちしたって敵わない人たちと一緒に勉強できることはまたとない好機ですが、自分がQueen’s での勉強を終えて何がしたいのかと聞かれるとやはり答えに詰まってしまうところが非常に歯がゆいです。明確に目指しているものがないだけに、就職、としか答えられていません。しかし、英語を自分の強みにして、どう活かすかを考えるとまだまだ努力が足りないなと感じました。冬に就職活動が始まる2013年としてこれから本腰を入れて頑張らなくてはいけないなと思っています。周囲にアンテナを張るだけでなく、自分の得手不得手をしっかり見極めることも始めたいと思います。
1月は日本全国で成人式が執り行われましたが、今年成人の私はもちろん参加することができず、facebookやネット上であふれる成人式の様子を歯噛みしながらずっと見ていました。留学することを決めたのは自分ですが、やはり一生に一度だけのことなので後悔がない、といえば嘘になります。特に長らく会っていなかった小学校・中学校の友人たちがとても綺麗になってたくさんの写真をアップロードしていたり、お世話になった先生方が同窓会に出席されていたと友人から聞いたりして、やはり参加したかったなぁと気落ちすることもありました。「後に悔いる」と書いて後悔と読む、やはり昔の人は的を得ているものだと思いもしなかったところで感じさせられました。
私は前撮りをせずにこっちに来てしまったのですが、来年留学にくる後輩たちが同じ後悔をしないですむよう、形だけでも先に残しておくことをおすすめします。ちなみに私は祖母に見立ててもらった着物を一式持ってきていたため、成人式当日にてんやわんやしながら着付をして両親と祖父母に写真データを送りました。直接口で伝えることはできなかったけれど、(誕生日は3月なのでまだ厳密に成人してはいないけれど、)20年間今まで育ててくれた感謝を少しでも伝えられたかな、と思っています。帰国した際にはきちんと口で伝えられるように成長できていたらいいなと思います。