私は今回インドに行って、日本にいた時点ではある意味で慣習になってしまっていた「いただきます」「ご馳走様でした」という言葉を真剣に受け止められるようになりました。人間が他の生き物の命の上に生きていられる以上、きちんとお礼を言わずに食べているのが恥ずかしいと強く感じさせられました。

　また、JICAの派遣員として現地にいる方から、現地での教育や通信の面において興味深い話を聞きました。JICAに限らずNGOなどの様々な方法で支援に協力出来ると伺ったので、まずは自分に出来る事から始めてみようと思うようになりました。

　インドで印象に残った事は、日本では直接目にすることのない物乞いの人が大勢おり、特にその中でも小さな子供が自分よりさらに幼い弟妹を連れて自分達に近づいてきた事が一番衝撃的でした。朝布団で起きてご飯を食べて学校に行く、というのはとてつもなく恵まれたことなんだな、というのをまざまざを見せつけられた気がしました。子供たちが皆学校に通えるわけでなく、食事を取れるわけではない、ということをもっと自覚していなくてはいけないと思いました。