海外留学レポートReport from Overseas

言語が人との関わりにおいて、全てではないのだということを実感しました。

Dec . 2011
授業も期末テストも終わり、この報告書を書くのも最後となりました。長いようで、短かった私の留学生活もあと半月ほどで終わろうとしています。
今月は、今学期最後の月ということもあり、最後のクラスでの思い出づくりも兼ねて、中級2クラスのそれぞれの小班で劇のような出し物を考えて、発表するというものがありました。最初は、皆恥ずかしく、台本などを作るのも大変なので、あまり乗り気ではなかったのですが、クラスの皆でする最後の活動ということもあり、皆で協力して作り上げることが出来ました。当日は、各小班それぞれが個性的な劇を考えていて、とても盛り上がりました。後日、先生がこの日の劇をDVDにして生徒に配ってくれました。今では、良い思い出のひとつとなっています。
期末テストも終わり、今学期の授業の全てが終ると、帰国していくクラスメイト達が続々と増えてきました。韓国やアメリカ、タイなど様々な国のクラスメイトと離れなければならないことが、今の私の一番の辛い出来事です。中国に来て、日本では知り合ったこともなかった、たくさんの国の人々と友達になり、交流することが出来ました。私はこれが、中国へ来て一番意義のあったことだと感じています。日本にいるときには、海外のニュースを聞いてあまり身近に感じることができず、どこかで自分とは関係のないことのように感じていた気がします。しかし、実際に様々な国の人の考え方や文化の違い、国の状況などを聞いてから、海外のことにより関心を持つようになりました。また、今まで抱いていた固定観念なども少し変わった気がします。日本人でも様々な人がいるように、一つの国の人の中にも様々な人がいることが分かりました。当たり前のことのようですが、私は日本にいた時は、本当には気づけていなかったと思います。
それから、留学を通して、言語が人との関わりにおいて、全てではないのだということも実感しました。言葉以上に、相手の文化や考え方を受け入れることが大切だと思いました。言語を学ぶことももちろん大切なことです。なぜなら、言語を学ぶことも文化を学ぶことのひとつだと考えるからです。こちらに来て、当たり前のように外国人の中で生活していると、たくさんの場面で文化の違いに直面することがありました。これもまた、留学へ来て学べたことのひとつです。
最後に、日本を離れて、私は今まで家族や友達などたくさんの人に支えられてきたのだということにも気付かされました。周りの人の支えがあったからこそ、幸せな生活を送ってこられたのだということ、また、留学へ来てからも支えてもらっていることが分かりました。こちらへ来てからもたくさんの良い先生方、優しい友達に助けてもらいました。これからは、今まで以上に周りの人、環境に感謝の気持ちを持ちたいと思います。