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【社会連携】公開講座を実施しました

11月19日(土)筑紫女学園大学において、公開講座「アジア塾:日中国交正常化50周年特別企画」第3回「食文化にみる日本と中国の絆-民間交流の視点-」を開催しました。
講師を務めたのは、本学の文学部アジア文化学科教授の崔淑芬先生です。

講座の中では、日本と中国に根付いた多様な食文化は長い歴史を通じた多くの人々の交流によって育まれてきたものだというお話がありました。
中国料理は世界各地に移住した華僑の人たちによって広められました。日本では江戸時代初期に初めて伝えられ、明治時代以降に華僑の人たちが中国料理のお店を開いたことで一般の人たちも中国料理を食べるようになったようです。また、中国の食文化に関するお話もあり、興味深い内容でした。中国は広大な国土を持っているため、気候や風土といった自然条件とそれに伴う食生活にはおのずと差異があるようです。そのため、東西南北によって自然条件に合わせた食文化が形成されており、四大料理の特徴やその背景としての環境などについても詳しく知ることができました。
食文化を知ることで、その文化の形成と継承の背景にある気候風土や社会環境など、現地の人たちを取り巻く様々な事柄にまで視野を広げるきっかけとなりました。

参加者の皆さんは講師のお話に熱心に耳を傾ける姿も多く見受けられ、充実した時間となったようです。

[報告]発達臨床心理コース3年 熊井/[撮影]日本語・日本文学科2年 宮下