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「2021年・日韓共同高等教育留学生事業・短期オンライン課程」奨学生感想文

韓国教育部国立国際教育院支援・徳成女子大学主催の「2021年・日韓共同高等教育留学生事業・短期オンライン課程」にアジア文化学科の4人の学生が奨学生として選抜され、 2週間の研修(2021年8月9日~8月20日)に参加しました。ここで、授業内容とお二人の感想文をご紹介します。

私は2021年8月9日~8月20日の間、徳成女子大学が主催する「2021日韓共同高等教育留学生事業学部短期オンライン過程」に参加しました。授業は午前と午後に分かれて1日3コマ行われ、授業外では「オンラインピクニック」(韓国学生との交流会)も開かれました。

私がこのプログラムの中で最も心に残っている授業は、10日間毎日行われた「生活ハングル」という授業です。この授業は、参加者を初級・中級・高級の3つのクラスに分けて少人数制で行われました。私が所属した高級クラスの授業内容は、「幸せ指数」「北朝鮮について」「リーダーとは何か」など毎時間決められたテーマについて自分の考えを発表し、クラスの人や先生と意見交換を行うものでした。難しい題材かつレベルの高い方たちの中で、自分の言葉で文章をつくり相手へ伝えることは難しく、正直ついていくのが大変だと感じる事もありました。しかし毎日なんとかついていこうと復習や予習を行い、韓国語を話す機会が増えたことで、プログラム参加前よりも楽に韓国語を話せるようになりました。そして何より自分の興味があった韓国の社会や文化について、日々新しい知識を得ることが出来て楽しかったです。

私は今まで完璧な文法や言葉で喋ろうと心掛けるあまり話すことに抵抗がありましたが、このプログラムを通して、間違いながらもまずは話してみる事が大切だと実感しました。また、韓国語をスラスラと話すことが出来る他大学の学生や、交流を通して出会った日本語が上手な韓国学生を見て、もっと韓国語を勉強しようという意欲も生まれました。徳成女子大学の学生の方とお話をし、今まで気づきもしなかった多くの異文化を感じる事が出来ました。コロナ禍でありながらこのような体験をすることが出来て良かったです。ありがとうございました。(アジア文化学科4年、德永 双葉 記)

私は徳成女子大学が主催する「学部短期オンライン課程 日本人奨学生」の選考試験に応募し、合格を頂きました。今回は少しですが、応募した経緯と試験までの過程、研修参加後の感想に分けてお話したいと思います。

まず応募した経緯についてです。元々、K-POPが好きで曲を聴くなど、韓国の文化に関心がありましたが、本格的に韓国語の勉強を始めたのは大学に入ってからでした。入学当初は単語力の不足や発音等、韓国語の未熟さを感じていた為、韓国語関連の授業をほとんど受講し、コロナ期以前にはInternational caféや夏期語学研修等、様々な語学プログラムへの参加を積極的に行ってきました。しかし、私自身の目標の1つである長期の交換留学が派遣中止となってしまい、先生に今回の奨学生選考試験を勧めて頂き、最後の機会だと思い応募致しました。

次に選考試験までの過程です。1次選考では書類審査で自己紹介書と志望理由書を提出し、2次選考では面接試験を受けました。面接では参加目的や韓国語と文化理解等、質問内容が事前に公示されていたので、話すトピックを決めて面接に備えておきました。内容を具体化し、準備をしておくのも大切ですが、箇条書きにして頭にインプットすることもポイントの1つです。そこから限られた時間の中で落ち着いて的確に答えられるよう、何度も練習を重ねると効果的です。当日は面接担当の先生方が面白い話を交えながら質問をして下さったので、少し緊張がほぐれた状態で試験に挑むことが出来ました。

最後に研修参加後の感想です。実際に現地へ行けない点が残念ではありました。しかし現地の先生方と楽しく韓国語を学べる、かつ自身の語学力を図れる機会であり、他の生徒さんと切磋琢磨し合える環境が整っている所がオンライン研修の最大のポイントだと思います。授業日程は朝から1日3コマずつ授業が開講されます。授業によってはクラス別で開講をしている授業もあり、自分のレベルにあったクラスにて授業を受けることが出来ます。研修中、先生方は全ての授業において1人1人の理解度に合わせながら授業を進めて下さるので発言しやすい雰囲気で、活発な取り組みを行うことが出来ました。特に「映画にみる日韓の社会と文化」という授業では日韓の映画を取り上げ、社会的背景や地域の特徴、行動様式といったあらゆる点に着目し、両国の独特な文化や知識を学べるので非常に興味深い授業でした。又、「オンラインピクニック」では実際に現地の学生と交流をしながら学校生活や旅行など日韓での相違点を話し合い、更に異文化交流を深める経験となりました。研修を通して今までの異文化理解に対する認識に変化が起き、語学力だけでなく柔軟な姿勢と広い視野を持つことの重要性を再確認できた貴重な2週間でした。

大変な時期ではありますが、留学や語学研修を目指す皆さん、語学勉強をしている皆さんには諦めず目標に向かって、どんなことにでも挑戦してほしいです。様々なプログラムへの参加や、日々努力して培った経験が必ず自分の強みとなります。皆さんの今後の有意義な大学生活となるよう、このレポートが少しでも後押しになればと思います。(アジア文化学科 3年、梅本 結衣 記)