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【日文の学び】基礎ゼミ特別講義「学ぶとは何か—『論語』を通して考える」

基礎ゼミナール特別講義

「学ぶとは何か —『論語』を通して考える—」を実施しました(2021.7.14)

 

 日本語・日本文学科では、毎年一年生の基礎ゼミナールの時間に、各分野から専門の方々をお招きして、特別講義を実施しています(2020年度は新型コロナ禍で中止)。

 今年度は、中国哲学史がご専門の柴田篤先生(九州大学名誉教授)をお招きして、お話をしていただきました。

 私たちは、小学校から中学、高校、大学と、さらにその後も学ぶということを行っています。それでは、この「学ぶ」という行為をどのように考えればいいのでしょうか。

 柴田先生には、孔子の死後、その言葉をまとめた『論語』の言葉を抜粋し、わかりやすく紐解かれることで、その意味を示していただきました。

 『論語』は中国の古典書ですが、私たちの日常語にも『論語』を出典とする言葉が数多く含まれており、その影響がうかがえます。

 『論語』には、孔子がその生涯を通して自分自身について語ったものが多くあります。そこには、人知を超えた普遍的な「天」の存在を前提として、「恕」の気持ち、つまり人に対して思いやりを持つこと、生涯、謙虚に学び続けることの重要性が説かれています。

 『論語』の言葉には、時空を超えて私たちが日々の暮らしをどのようにおくればいいのかがしたためられています。

 柴田先生のご講義は、先人の言葉や文章を学び、そして学び続けることの意義を考える機会となりました。

 

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