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【日文の学び】新2年生(2020年度1年生)の想い ✿No.5

2020年度を振り返る ✿ No.5

   2020年度の1年生(新2年生)に、この一年間を振り返ってもらいました。

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人生初の大学生活

青豊高校出身
新開 友香

 初めての大学生活は、コロナ禍でありながらも積極的に行動し、活動した1年であったと思う。

 高校の卒業式は30分で終了、大学の入学式はせっかくスーツを買ったにも関わらず中止であった。正直、大学生になった実感はなかった。前期開講の時期も延び、これからの大学生活どうなるのだろうと不安でいっぱいだった。大学のある福岡県の出身ではあるが、実家を離れ寮で過ごすことにした。慣れない土地での生活が始まる。前期で大学に行ったのは、オリエンテーションと、寄付していただいた食料品の受け取りくらいだ。オリエンテーションで履修登録の仕方を習うも、よくわからなかった。幸い寮の先輩を頼りなんとか登録ができた。全教科オンライン授業で、ひたすらPCと自分との1対1である。孤独すら感じていた。唯一救いだったのは、Teamsで行われていた教職の授業である。受講者の顔が見え、声が聞ける。同じ志の仲間がいて、同じ時間にPC上ではあるが授業を受けていることがとても嬉しかった。

 授業には孤独を感じていたが、寮で同部屋の子のほか何人かの同級生、先輩と親しくなり、励まし合いながら頑張った。寮もコロナ対策を行っていて部屋からあまり出ることができず、思うように交流することはできなかった。

 授業以外の時間は趣味に没頭した。絵、ペン字、ビーズアクセサリー作り、散歩(10㎞)、写真、ピアノ、歌などいろんなことに挑戦した。

 前期は定期試験がなく、全科目レポートであった。初めて書くレポートである。毎日毎日締め切りに追われもがいていた。レポートが終わり、ようやく夏休みになると、自動車学校へ通い、車の免許を取った。

 後期から大学での一部対面授業が始まった。オンライン上で名前だけ知っていたクラスメイトと初めて顔合わせをする。コロナ前には当たり前だったことが嬉しく感じられた。授業とは別に、ネットの情報をチェックして、大学で開かれているさまざまな講座に積極的に参加した。その中キャリア講座ではリーダーを務めた。他学部の先輩や同級生と親睦を深める機会である一方、討論を通して自分とは異なる考えや価値観に刺激を受け、いろいろな視点から学ぶことができた。

 前・後期を通して中国語を履修していたので、1年間の総まとめとして中国語スピーチコンテストや中国語検定にも挑戦した。中国語の発音やスピーチ文を暗記し、ステージで発表するのは非常に緊張したが、初めての中国語での発表は達成感を味わうことができた。古典文学に興味があり「くずし字」でも古典文学が読めるようになりたいと考え、くずし字の勉強会にも参加した。最初は全く読めなかったが、回数を重ねるうちに少しずつ読めるようになっていった。

 それ以外にも、サークルでは軽音楽部に所属している。また、社会活動や地域振興の一環として、学生スタッフや学生コミュニティでも活動している。振り返ると、この1年間、私なりにがんばってきたと改めて思う。

 今もなお、コロナ禍で多くのことが制限されている。これからも大学1年生のこの1年間に負けないよう、毎日の授業はもちろん、今できることを見つけ、いろいろなことに挑戦していこう。多くの人と出会い、異なる価値観や考え方から刺激を受けよう。時間は有限だ。大学生活がよりよいものになるように、少しずつでも成長していきたい。

No.119 **********