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韓国語能力試験(TOPIK)6級合格者・私の勉強方法・第1話

2020年は新型コロナウイルスのパンデミックにより、大学での殆どの韓国語関連科目は遠隔授業となり、大学主催の韓国研修や交換留学はすべて中止となりました。韓国語のレベルアップを目指す学生には非常に厳しい状況が続く中で、アジア文化学科では二人の学生が、3年在学中、韓国語能力試験(TOPIK)の最上級である6級合格という快挙を成し遂げました。皆様の韓国語学習へのモチベーションアップの一助になるよう、お二人の勉強方法を紹介します。

私は大学3年生の10月に行われた韓国語能力試験(TOPIK)で最上級である6級に合格しました。大学入学前からハングルは読めましたが、本格的に韓国語の勉強を始めたのは大学生になってからで、留学には行っていません。TOPIKを準備している皆様に韓国語を楽しみながら勉強している私の勉強方法を紹介します。

私が韓国語を学びたいと思ったきっかけは、韓国のドラマや自分の好きなアイドルの話していることを字幕なしで理解したいと思ったからです。

大学に入学して、基礎的な単語や会話を韓国語の授業で勉強しました。学んでいくうちにドラマやユーチューブ、SNSを見ていると聞き取り、読むことができる単語がありとても嬉しかったです。この喜びを感じてからもっと勉強をしたいと思うようになりました。1年生の時にTOPIK受験のために単語帳を購入し勉強して、初めての受験で初級を受けて2級に合格しました。1年次から韓国語関連の授業は全て受講し、勉強は授業と、気が向いた時に単語帳で勉強をするという形でしたが、2年生の時に参加した筑紫女学園大学主催の仁川大学夏季研修で、韓国で授業を受け、生活をしてみて自分の韓国語のできなさを痛感し、その後勉強する時間が増えました。今は難しいですが実際に韓国に行く、韓国人と話すことで勉強のモチベーションが上がるので良いと思います。

授業や単語帳などで勉強をすることはもちろん大切なことですが、私が韓国語の勉強で1番大切であると感じたことは、毎日韓国語を聞くこと、知らない単語は必ず調べるということです。毎日韓国語を聞くというのは、私はK-POPが好きなので、ユーチューブで好きなアーティストの映像を見たり、ラジオを聞いています。これが効果的であると感じた理由は、アーティストの人達が話している言葉は、実際に韓国人が日常的に使う言葉なので発音も含め、とても勉強になります。好きなものを選ぶので全く苦ではなく、これを初めてからはリスニング力がかなり伸びたと感じています。そして韓国語に限らず言語の勉強は知らない単語を調べることの積み重ねなのでこの方法はとても大切だと思います。

また3年生になってからのTOPIKの勉強は、中級の単語と文法を主に勉強しました。単語の勉強では単語自体で覚えるのではなく、その単語が使われている文章で覚えると、文法の勉強と単語の勉強が両方できるので読解力も伸びました。そして単語や文法の勉強と一緒に、1週間に1回くらいのペースでTOPIKの過去問を制限時間通りに解くこともいい勉強になりました。文章を読むこと、リスニングになれることが必要なので定期的に解いて自分の実力を知り、やり直しまですることが重要です。解いてみてわからなかった表現や単語には絶対にまた出会うので、やり直しは面倒ですが絶対にした方が良いと思います。

作文対策に関しては、TOPIKの作文問題と同じ形式の問題集で勉強をしました。作文は部分点があり、問題ごとに書き方があるので、その書き方に慣れるためにも問題をたくさん解きました。リスニング、読解も含め問題に慣れていないと時間内に解き終えることができないので、TOPIK対策として過去問を多く解くことをお勧めします。

TOPIKの勉強をするにあたって、好きなことであっても勉強なので面倒に感じた時もありましたが、私は今回のTOPIKのために勉強したことで聞き取れる言葉と読める文章が2級合格時とは比べものにならないほど増えました。最上級である6級を取得しましたが、知らない単語はまだ多く、会話についてもまだまだなので毎日韓国語を聞き、知らない単語はすぐに調べるということは続けています。検定試験であるからといって重く考えず、K-POPや韓国ドラマなど自分の好きなことを取り入れながら勉強をすれば、絶対に6級に合格できると思います。私の勉強方法が少しでも参考になれば嬉しいです。(アジア文化学科3年、宮原日奈 記)