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【日文の学び】*『筑紫語文』第29号ができあがりました

 『筑紫語文』は、前年度の優秀論文を中心に、博物館学芸員課程や教職課程、日本語教員養成課程の活動、文芸創作科目の作品などの学修成果と、学科として行っている特別講義・公開講座の報告や教員の研究余滴・コラムなどを掲載しています。本学科の全体的な学習活動を表すものとして、1回生の卒業以来、継続して刊行してきました。

 第29号には、5点の論文と1点の文芸創作作品を掲載しています。

 論文:『夜の寝覚』の色彩表現
    伊藤計劃『虐殺器官』から見る命の価値
      ーーGENOSIDALの文法ーー
    立原道造と夕 ーー「Ⅲ 小譚詩」を読むーー
    椎名林檎の歌詞における文体的特徴分析
    生徒自身が問いを作る「読むこと」の実践
      ーー『羅生門』を教材としてーー

 文芸創作:「ぼくと靴の話」

 このほかコラムとして、「定家本『源氏物語』「若紫巻」の発見で、何が変わるか?」(須藤圭准教授)、
    研究余滴として、「疫病退散! 予言する妖怪「アマビエ」」(森田真也教授)の2点を掲載しました。

 以下、松下教授による編集後記を転載します。

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 卒業生のみなさま、いかがお過ごしでしょうか。コロナ禍の中、前期はすべてオンライン、後期はオンラインと対面の併用授業となりました。
 キャンパスライフも一変し、とまどう日々が続いています。とはいえ、オンライン授業導入によって、教員も学生も慣れないシステムと挌闘しながら、あたらしい知識を学び、情報機器の利便性を面白がり楽しんでいます。
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 「筑紫語文」29号をお届けします。ゼミ担当の先生から推薦された卒業論文五本は、資料を精査し、先行文献を精読し、テーマを絞り、データを整理し、構成を練り上げ、それぞれに重厚な論考に仕上がっています。また、文芸創作一本は、作者の方法意識が秀逸で、とても面白い小説となっています。ぜひ、お読みください。編集の関係上、本号で取り上げることはできませんでしたが、他にもすぐれた論考や創作やレポートが数多くありました。
 恒例の「博物館実習体験」「教職課程報告」「日本語教員実習体験」「公開講座・公開講義」もますます充実してきました。こうした貴重な体験をふりかえりながら、大学での学びを日々の生活に生かして、豊かな人生を歩んでほしいと願っています。
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 いましばらく、厳しい状況が続きます。自分に合ったそれぞれの歩き方でこの困難を通り抜けましょう。みなさまの御健康と御多幸をお祈りしています。状況が落ち着いたら、ぜひ大学に遊びにきてください。お待ちしています。

松下記

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過去の『筑紫語文』紹介記事は、こちらをご覧下さい。

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