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【社会から学ぶ】築古年のアパート活用に向けて事例視察を行いました

8月にご紹介した現代社会学科3年生の前期科目「地域デザイン演習」で大学近隣の築38年のアパートのリノベーションの企画を行った3年生を中心に、2年生、1年生にも呼びかけアパートの活用プロジェクトが始まりました。演習課題としたアパートの1部屋を借り、DIYにより整備し、学生が集う空間として利活用しようというものです。

10月16日築年数の古いアパートやマンションの活用事例の視察を行いました。今回訪れたのは福岡市南区大楠にある「あさだ荘」と「松田マンション」、そして福岡市博多区上川端町の「冷泉荘」の3箇所です。

「あさだ荘」は昭和レトロな外観はそのままに、カフェや食堂にリノベーションした不思議と落ち着く場所でした。「松田マンション」は築50年の木造2階建ての建物が2棟向かい合って建つ、総部屋数が41部屋の規模の大きなものです。10年ほど前からレンタルスペースやオフィス、アトリエ、店舗として活用を初め、住宅地であった大楠エリアにおしゃれなカフェやショップが出店するきっかけとなった物件です。この日は蚤の市が開かれ、多くの人で賑わっていました。

リノベーション・ミュージアムとも言われる「冷泉荘」では、管理人の杉山様にご案内いただき、博多人形工房、写真スタジオ、ベーグルショップを拝見しました。老朽化した鉄筋コンクリート造の建物ですが、漆喰の壁や無垢の木材を使った床や窓枠など味のある空間は自分たちプロジェクトにも取り入れたいという意見が出ていました。

今回の視察では、学生の取り組むプロジェクトの参考となる沢山の気付きを得ることが出来ました。学生による老朽アパートの活用や地域の活性化にご期待ください。