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【日文の学び】外国ルーツの児童への日本語支援

 今回は、卒業論文で「外国ルーツの生徒への日本語支援」について研究している学生の声をご紹介します!

 日本語・日本文学科の川嶋さんは、ゼミ活動の一環で、筑紫丘小学校の日本語サポートセンター(福岡市南区)を訪れました。コーディネーターの池田尚登先生のはからいで、授業風景を見学させていただき、日本語指導員の方にもお話を伺うことができました。学生のレポートをお読みください。


 福岡市では、日本語指導が必要な児童生徒へのサポートとして「子ども日本語サポートプロジェクト」を行っています。その日本語サポートセンターであり、教室の拠点校でもある筑紫丘小学校に訪問させていただきました。 

授業見学をした後に、日本語指導員の方からお話を伺うなかで、「子どもたちのできないことよりも、できるようになったことの方が重要」だと教えていただきました。大勢の日本人児童の中に外国にルーツを持つ子どもがいる環境では、その子どもの日本語ができない面ばかりが目立ってしまいます。しかし、できない面ではなく、成長した面を尊重することで、子どもの日本語学習の意欲向上に繋がると分かりました。

 福岡市には、日本語指導のシステムがありますが、施策の進んでいない地域はたくさんあります。外国にルーツをもつ子どもがどの地域でも日本語指導を受けられるシステムが確立されることはもちろん、受け入れる側の日本人が新たな視点を持つことも必要だと感じました。

(日本語・日本文学科4年 川嶋歩)


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