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韓国語能力試験(TOPIK)6級合格者たちからのメッセージ

2019年、アジア文化学科では4人の学生が韓国で1年間交換留学をしました。4人の中3人が、3年生の時、韓国語能力試験(TOPIK)の最上級である6級に合格し、1人は5級(6級準備中)に合格するなど、素晴らしい成果を上げました。6級合格者の中では、アジア文化学科に入学してから韓国語の勉強を始めた人もいます。

TOPIK6級の合格を目指してどのような努力をしたのか、合格者皆様のそれぞれ韓国語勉強方法をご紹介します。これから韓国語のレベルアップを目指す皆様のモチベーションアップにつながれば幸いです。

■河野 文香さん■

私が韓国に留学する前から、留学が終わるまでに絶対にTOPIKの6級に合格したいという目標がありました。ですが、留学する前は、TOPIK2級しか合格できなかったので、本当に留学して6級を取ることが出来るのか少し心配でもありました。ですが、韓国に実際に留学してから自分のレベルに合ったクラスで韓国語を勉強することで、自分の苦手な部分が分かり、苦手な部分を重点的に勉強することが出来たと思います。また、留学に行く前は、作文などの長文を書くのが苦手で、どうやって書けばいいのかも分からない状態でしたが、夏休みに通った語学堂で2日に1回作文を書く宿題があったため、作文を書くことにも慣れました。

日本に居る時も合わせてTOPIKを5回ほど受験しましたが、TOPIKを受験するにあたって一番重要だと思ったのは、長文をいかに早く正確に読むかということです。試験を受けるときは緊張しているのもあって、リーディングの試験の時に時間が足りなくなることがあります。私も実際に最初に受けた時は時間が足りず、最後の長文を読むことが出来なかったことがありました。読解問題は読まなければ解けないので、長文に慣れることが重要だと思います。なので、私は韓国にいる間に長文に慣れるために韓国語の小説を読みました。難しい小説でなくても、詩などでもいいので文章に慣れることが大切だと思います。

リスニングはとにかく韓国語を聞くことです。私はK-POPが好きなので、暇があったり、電車に乗っている時などに音楽を聴いたり、動画を見たりしていましたが、韓国語を聞き取ることに慣れたんだと思います。ライティングに関しては、部分点ももらえるので、少しでも自分の使える文法を増やすことがポイントだと思います。後は、自分の単語量を増やせば増やすほどしっかりと文章が書けると思います。

私が最初にTOPIKⅡの試験を受けたのが留学する少し前でしたが、その時にはリスニング、ライティング、リーディング全て50点を取ることも出来ず、合計点も100点ぐらいしか取ることが出来ませんでした。そんな私でも留学してから全て40点以上点数が上がりました。まさか本当に6級に合格することが出来るとは思いませんでしたが、やはり、数字で点数が見えるので、自分の韓国語力が上がったことを実感することが出来ました。点数が低くて自分が6級合格することは出来ないだろうと諦めかけている人がこのレポートを読んで、もうちょっと頑張ろうという気持ちになってくれたら幸いです。

■徳山瑠花さん■

留学生活最後のTOPIK試験で、交換留学をするにあたって私の1番の目標であったTOPIK6級に合格することができました。留学前は2級を取得しており、留学が終わるまでに6級に合格することができるかとても不安でしたが、自分の目標を達成することができ嬉しく思っています。

そんな私が行った試験準備ですが、まず留学先である徳成女子大学の語学堂で行われているTOPIK対策授業に参加したのが大きく点数を伸ばすことができた理由だと思います。私は作文がとても苦手だったので、作文の書き方や作文を書く際に使ったらいい単語、接続詞などを重点的に勉強しました。また、過去問題を沢山解くことでTOPIK試験のパターンも見え、模擬試験でも4級の水準まで点数を上げることができました。その甲斐もあり、留学に来てから初めて受ける5月のTOPIK試験では5級を取得することが出来ました。

それからは徳成大学でTOPIK試験が行われる際には必ず受験するようにしました。なかなか5級から6級まで点数を上げることが難しく最後から2番目に受けた試験では数点足らずとても悔しい思いをしたので最後の試験では、やはり私の弱点である作文で使う文法や単語、接続詞を簡単なものではなく語学堂で上級で学ぶものを重点的に覚えたことで、やっと6級に合格することができました。まずは、過去問題を解きTOPIKの試験を受験し、自分の弱点を知ることが大切だと思いました。

しかし私はこれで韓国語は完璧だと思っていないので、今は毎日短いニュースを読んだり見たりして韓国語のレベルをもっと上げられるように努力しています。まだまだ知らない単語や文法もニュースには沢山出てきます。これからは少し専門的な韓国語をマスターできるように頑張りたいと思います。

■中原 優花さん■

私は徳成女子大学に1年間留学していました。留学前には韓国語能力の2級までを持っており、留学後約2カ月で5級を収得、帰国前に受けた試験で無事6級を習得できました。3級ですら取れなかった私がまさか6級を取れるとは夢にも思いませんでした。そんな私が5級、6級を取ることができたきっかけをいくつかご紹介したいと思います。

まずは、文章に慣れることです。これは何故かというと文章読解のスピードを上げるためです。韓国語能力試験はスピード勝負です。いかに早く解き余剰時間を見直しに充てるか、この基本的な行為が意外と大切になっていきます。私の場合、留学先の授業で資料などを読むうちにこの力が育まれたと思います。次に、普段から韓国語を聞くことです。日本で初めて中・上級の試験を受けたときはとても早く聞こえたリーディングも、留学中周りの人達と沢山会話することで耳が慣れ、試験の音声がスローに聞こえます。そのおかげで気持ち的にも余裕が生まれました。最後に、ニュースを見ることです。ニュースに出てくる文法は作文を構成するうえでとても重要になってきます。バラエティー番組などでも耳を慣れさせることはできますが、作文で高得点を取りたいのなら内容構成は勿論のこと、自分がその級に見合った文法をいかに使いこなせているかアピールしなければなりません。最初は難しく感じるかもしれませんが、この試験では作文が要です、頑張ってください。

私は大学入学後に韓国語を学び始めました。周りが中学・高校生から韓国語を学んでいたこともあり、劣等感を抱くこともありましたがここまで自分が成長できたのは自分が諦めず努力した結果だと思います。皆さんも今が辛くても未来のために頑張ってください。