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授業紹介シリーズ⑨【保育実習指導I】

後期から、2年生の「保育実習指導Ⅰ」が始まっています。
保育所や児童養護施設等の児童福祉施設についての学びを深めながら、2月から始まる実習に向けて準備を整えています。

11月には保育所・障害児施設への見学実習をおこないました。
学びをレポートした後、学生同士のグループワークで更に気付きを深めます。
もちろん自身の反省点に気づくことも大事ですが、まずは子どもや保育を楽しむこと!
実習で見聞きした「ほっこりエピソード」も、一言ずつ書きました。

一部をご紹介します。


<ほっこりエピソード>

〇保育所

2歳児さんが、おもちゃの取り合いをしていた。
Aちゃんが「こうたいで つかおう」と言ったので、しばらく遊んだ後、
Bちゃんに「じゃぁ次はAちゃんにどうぞってしてあげられるかな?」
と聞いたら、それまでのニコニコのBちゃんの笑顔が一変して、
しかめっ面で「できない!」とおもちゃをぎゅっと抱きしめていたのがかわいかった。

ケムシを見つけて遊んでいた男の子に、
担任の先生が「イモムシはおいてお部屋にはいってね」と言うと、
その子がすかさず「ケムシ」と言うと、
先生も負けじと「イモムシ」と主張し合っていて、おもしろかった。

みんなでお芋の絵を描いていて、私の絵がナスみたいになって凹んでいたら、
隣の男の子が

「せんせい、だいじょうぶだよ。すきなものを なんでもかいていいんだよ。ぼくは なすび すきだから うれしいよ」

とフォローしてくれて、すごく心がイケメンだと思った。


〇児童発達支援センター

「タピオカだんごはいりませんか」と、砂場で子どもが遊んでいた。
私が「ください」と言うと「ダメーン」悪戯っぽい表情で断られてしまいました。
短時間でも、その子の「ダメーン」が聞けるようになって嬉しかった。

砂を取りに行こうとした子に一緒についていこうとしたら、
「マテマテしとって!」と言われたことが、かわいらしいなと思った。


〇障害児入所施設

ボール遊びをしていて、(ゴールに)入った時に、
初めて嬉しそうだなと思える表情をされていた時、私も嬉しくなった。

何を話したらよいのか分からず「今日は良い天気ですね」と言っても反応なし。
テレビの七五三を観て

「今年私20歳になるので成人式があるんです。〇〇さんはおいくつですか?」

と聞くと

「53、もうすぐ54」

と言い、

「じゃぁ、めっちゃ先輩ですね!」

と言うと、笑顔になってくれた。

会話のキャッチボールは出来ない方だった。
しかし、帰る時間になり「ありがとうございました」と言うと、
しっかり私の目を見て手を振りハイタッチまでしてくれた。
お話ししたいという私の気持ちが少し伝わったのかなと嬉しくなった。


更に、12月に入り、模擬保育に取り組みました。
事前に指導案を提出し、全員が15分ほどの時間、保育者になりきり、一人で模擬保育を行います。
他の学生は子どもになりきります。
たった15分だけれども、子どもに分かるように「伝える」こと、前に立つことの緊張感、発達に応じた遊びの内容の工夫などなど、多くのことを実践と共に感じる学生の姿があります。

2月まで、長いようであっと言う間!
初めての本実習に向けて2年生頑張れ!