現代社会学科では、3年生と4年生は2年連続のゼミナールが同一時間帯で開講されています（専門ゼミナールと卒業ゼミナール）。それぞれに特徴のある学外活動も組み込まれ、特に夏休みは多くのゼミがゼミ合宿で通常のゼミではできない活動を行っています。今回は8月26日から28日の3日間行われたゼミ合宿をご紹介します。

このゼミ合宿のメインは、ジブリ美術館の見学と元スタジオジブリのアニメーター・伊藤美樹先生を招いての講演です。内容は「高畑勲作品の少女像」をテーマに、その心の自立について作画を通して読み解くものでした。制作現場ならではの視点は新鮮で、私たちゼミ生は「ジブリのキャラクターデザインの特徴は、動かすことに重点を置いたシンプルなデザイン」にもかかわらず「少女の頬骨に東アジア人としての尊厳を保ちながらユーモアを捉えている」「キャラクターの年齢を、細かなしわによる筋肉の動きで表情を変化させている」など、物語の存在感をキャラクターの微細な表現で演出しているなどの発見を得ました。あらたな「ジブリ」の魅力を知り、今後の学習にもいきてくる貴重な経験をしました。

現代社会学科ではアニメやマンガ、映画、J-POPなどのポピュラー文化に社会学的にアプローチする科目も多く開講されています。