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アジア文化学科開設20周年特別講演会

寧波大学外国語学院 李広志先生による特別講演会を開催しました

 筑紫女学園大学と開設20周年を迎える文学部アジア文化学科が主催する特別講演会「東アジア交流史の中の寧波と博多」と題する特別講演会が7月18日(木)10時50分から飛翔会館スクワーヴァティホールにて開催されました。

 まずは、崔淑芬アジア文化学科学科長より講師の李広志先生を紹介した後、ご講演を拝聴しました。李広志先生は寧波大学外国語学院で日本語教育に当たられていることから大変流ちょうな日本語で、日中交流の中でも、博多・太宰府とかつて明州と称されていた寧波との交流について、空海と東長寺、遣明使時代の寧波事件などの事例を取り上げつつ、時代を追って丁寧にご説明いただきました。

 これまで日中交流については歴史の教科書などである程度学んできたつもりでしたが、寧波と博多が僧や商人を通じてこれほどまでに交流があることを知り、大変勉強になりました。

 李先生は、その後16時半より今度は文学部FD研修会において文学部の先生方向けに「中国における大学の現状・改革と問題」と題して中国全体の高等教育並びに寧波大学の状況を話されました。本学と交流協定を結び、学生の相互交流が始まったばかりの寧波大学ですが、中国でもトップランクの大規模校だそうで、学生数も受け入れる留学生数も本学とは比較にならないほどでした。近年日本語熱が高まっており、日本語のクラスを増大しているそうです。特に女子に人気が高いそうですので、本学との交流がさらに活発になることが期待されます。

 ご講演の翌日は、アジア文化学科の教員に加えて本学の国際交流センター長でもある渡辺守雄副学長、アジア文化学科元教員で東アジア史がご専門の秦先生にもご参加いただき、李先生ご夫妻との懇親会が開催されました。実は李先生はモンゴル族だそうで、大相撲力士・白鳳から中国の宗教、言語・文字までつきぬ話題を肴に大いに盛り上がりました。。

 李広先生、タイトなスケジュールでしたが、本当に楽しく、また学びの多い二日間でした。ありがとうございました。