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授業風景 ** 日本語表現演習 お薦め本展示会 **

2年生「日本語表現演習」は、3クラス開講し、それぞれ異なったアプローチで、表現力・コミュニケーション力の育成に取り組んでいます。

今回紹介するクラスのテーマは「本と読書を取り巻く現状と課題」。(2017年度後期)
学期後半の作業として、グループに分かれ、「お薦め本展示会」を想定し、ポスター発表を行いました。

発表会(展示会)は年末になりました。全員が交替で各展示を回り、担当者の説明を聞きながら全ての展示に批評文を書きました。
年が明けてから、それらの批評コメントを踏まえて、グループの最終報告書を作成しました。

 

各グループの企画とお薦め本をいくつか、ご紹介します。


〈時間がない 本を読まない
      そんなあなたに短編集〉

まずは「短編」から始めませんか?

通学・通勤中や、朝読といった短い時間で読める。
そんな本を集めた企画です。ジャンルが重ならないように相談して選書し、展示は「一目見て分かる」「目を引かれる」ことを意識して作成しました。

「カザリとヨーコ」(『ZOO』)乙一
「関守」(『満願』)米澤穂信
『エヌ氏の遊園地』星新一
「オフィーリアの埋葬」大岡昇平
  (『戦後短編小説再発見3さまざまな恋愛』)

〈現実逃避〉”今年の冬は現実逃避しませんか??”

一番伝えたいのは、“ドキドキ”と“キュン”。現実から離れて、本の中だけでもドキドキしたり、切なくなったり、涙してみたり・・・たくさんの感情を味わってもらおう。
そんな思いを込めて「現実逃避」というタイトルにしました。
展示で考えたのは、とにかく目に止まること。あえてゴチャゴチャになるように作りました。一回目に止まって、いろいろなところに文字があると、ついつい隅々まで読んでしまう。そんな経験も活かしながら、配置しました。

『ナラタージュ』島本理生
『恋空』美嘉
『陽だまりの彼女』越谷オサム

〈本とあたたまる冬〉
 

”寒い冬に身も心も「あたたまる」本をめしあがれ”

作中に登場する印象的な食べ物・料理を紹介して、本を読んだ人に身も心も「本と(ほっと)温ま(暖ま)」ってもらおう、という企画。
「読む」と「食べる」を結びつけることで、普段触れないジャンルや考え方へと視点を広げてほしい。

『タルト・タタンの夢』近藤史恵
『異世界食堂』犬塚惇平
『バムとケロのおいしい絵本』
   島田ゆか、八木佳奈

〈お見合い大作戦! in 筑女書店〉
まず、相手のプロフィールを見てみよう!

書店に出向いて本を手に取る機会が減っている中で、新たな本との出会いを「お見合い」に見立てるイベントで、集客を図る企画。
本の内容を、お見合い相手のプロフィールとして準備。
 名前(書名)、生年月日(出版年月日)
 家族構成(作者、シリーズ)、性格:(ジャンルなど)
 経歴(出版等の経緯)、備考(その他内容など)


  『精霊の守人』上橋菜穂子
  『十二国記シリーズ』小野不由美
  『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン
  『世界がもし100人の村だったら 総集編』
                 池田香代子

〈親子で一緒によみたい絵本・猫・芸術〉

大きなテーマを「癒やし」として、「絵本」「猫」「芸術」の三つの小テーマを合わせる企画。
年齢を問わず、誰でも楽しめる本を選びました。
図書館から借りた本や、好きな本を持ち寄って展示し、実際に手に取って感じてもらいました。

『花のない花屋』東信
『ねこのポンタ』鴻池剛
『旅ねこリポート』有川浩
『にじいろのさかな』
   マーカス・フィスター、谷川俊太郎訳
『The art of spirited away 千と千尋の神隠し』
   スタジオジブリ

 

2017年度後期に実施した授業の紹介です。

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