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令和 ✿ 万葉 ✿ 大宰府特集 ❀『万葉集』と民俗学者折口信夫 ❀

万葉集には、季節の移ろいを歌ったもの、恋心を歌ったものなど多数あります。季節の花鳥風月に恋焦がれる人への切ない想いを転嫁させて表現したものもあります。

今も昔も想いを寄せる人を恋しく思うことは同じなのかもしれません。

そのような日本人の心にせまったのが、民俗学者、国文学者の折口信夫(おりくちしのぶ:1887-1953)です。

折口は、『万葉集』の基礎的研究を行い、多くの人にわかりやすいように漢字仮名交じり書き下し文への口訳を、いち早く行ったことで知られた人です。また、釈迢空(しゃくちょうくう)と号した歌人でもありました。

折口の研究の面白いところは、書かれたテキストとしてのみ歌を捉えるのではなく、それを詠んだ古の「万葉びと」の心の在り方は、現代の私たちにも通じると考えたことにあります

そして、神観念や他界観、霊魂観、そして民俗芸能を通して日本人の宗教的意識を解明しようとしました。

折口は神(霊的存在)が去来する、または外から訪れるものを神として祀る、このような日本人の来訪神への信仰を「まれびと」という概念で捉えました。

「まれびと」は、歌、昔話や伝説、祭りや芸能において様々な形で登場し、仮面を付けた姿で立ち現れることもあります。

折口が問う日本人の宗教観や美意識は、古代と現代につづく祭や芸能を、時空を超えて往還し、結び付けることで解釈されたものです。

古典をひもとくこと、それは文学だけでなく、私たち日本人の民俗にもふれることでもあります。

森田 真也(日本語・日本文学科教授)

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