各学科からのお知らせNews from Departments
日文 ✿令和✿万葉✿大宰府特集 ❀『万葉集』を学び、世界を学ぶ ❀
いよいよ「令和」の時代がやって来ました!
「令」は、良いこと、美しいことを指し、「和」は、穏やかなさま、柔らかなさまを意味します。また、安倍晋三首相が「厳しい寒さの後に見事に咲き誇る梅の花のように……それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたい」と述べたように、「令和」には、梅の花への想いも透かし見ることができます。
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ところで、大伴旅人たちは、なぜ、梅の花のうたを詠もうと思ったのでしょうか?
『万葉集』に見られる草花を数え上げてみると、おおよそ、次のようになります。
萩 141首
梅 118首
ぬばたま 80首
紅葉 78首
松 77首
第1位の「萩」は、古くから日本に自生し、非常に親しまれた花です。一方、第2位の「梅」は、日本に自生していたものではありません。
梅は、外来の植物であり、当時、大変珍しいものでした。だからこそ、大伴旅人たちは、海を隔てた異国からもたらされた梅の花を眺め、多くのうたを詠んだと考えることができます。梅は、インターナショナルな植物だったということができるのです。
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日本文学を学ぶことは、決して、日本のことを知るだけではありません。日本文学を学ぶことは、日本を知ると同時に、海外を知ることでもあるということができます。
筑紫女学園大学では、こうした視点から、ただ日本語だけを眺めるのではなく、英訳や中国語訳、韓国語訳も参照しながら日本文学を学ぶことができます。
「令和」の時代、国際社会で生きようとする皆さん一人ひとりと一緒に、世界の中の日本文学を学んでいきたいと思っています。
須藤 圭(日本語・日本文学科准教授)
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No.59 **********
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