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授業風景 ** 漢字と故事成語 **

1年生の科目「漢字と故事成語」では、漢字や熟語をさまざまな視点からじっくりと学びます。そして、実践的な漢字能力を身につけながら、漢詩・漢文を読み解くための基礎力を高めていきます。今回は、漢字・四字熟語・課外サポート(「漢検」受験希望者への支援)の取り組みをご紹介します。

例えば、常用漢字「うつ」については、「きんぶん」「てんぶん」という昔の字体・成り立ちの解説例・部首「ちょう」・訓読み・熟語例(「鬱鬱うつうつ」気のふさがるさま・樹木のこんもりとしげっているさま)などを学びます。学ぶことが多いのですが、授業後の学生たちの感想で目立っていたのは、次のような内容でした。

〈 学生の感想から 〉
◎「鬱」の字が、ずっと覚えられなかったのですが、成り立ちを聞くと、スッと覚えることができました。
◎ 難しくて書けそうにないと思っていましたが、意味を学習して、一つ一つを考えながら書くと、できると
  分かりました。


四字熟語では、熟語の構成・もとになった中国の古典・日本文学の作品や新聞の用例を学びます。

新年を迎える時期には、四字熟語で「抱負」を表現してみるという機会を設けています。学生たちは、積極的に多くの四字熟語に触れ、自分の思いが伝わる言葉を探します。「平成30年の抱負 四字熟語(選んだ理由)」から、3つをご紹介しましょう。

温故知新 (私はこの四字熟語のように、自分自身が今まで学んだことは忘れることなくさらに究めていき、
       新しい物事も積極的に取り入れて、様々なことに精通していけるようになりたい。)

熟読じゅくどく玩味がんみ(沢山の本と出会い、多くの本をよく味わって、読みたい。)

精励せいれい恪勤かっきん (一年生の時より、学業にはげみたい。頑張ります。)

「温故知新」は、他にも選んだ学生がいました。「熟読玩味」は、本学科の学生に多い読書好きな面が伝わって来ます。「精励恪勤」は、難しい漢字を含みますが、しっかりと理解して選んだそうです。

 


 

また、「日本漢字能力検定」にチャレンジする学生もいます。

希望者には、「2級」に合格した学生たちが勉強方法のアドバイスを綴った「合格体験記集」を配布したり、授業外の学習サポートを行ったりしています。
(学科主催で、年1回、希望する全学生を対象とした「準2級」・「2級」の学内試験も行っています。その時期には、全学対象の勉強会も実施しています。)

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