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**『筑紫語文』第27号ができあがりました **

 日本語・日本文学科では、卒業論文を必修とし、4年間の学びの集大成と位置づけています。毎年、4年生全員が、これまでの大学生活で培ってきた課題発見力・論理的思考力・情報発信力を駆使し、さらに向上させるため、それぞれのテーマに取り組んでいます。

『筑紫語文』は、前年度の優秀論文を中心に、博物館学芸員課程や教職課程、日本語教員養成課程の活動、文芸創作科目の作品などの学修成果と、学科として行っている特別講義・公開講座の報告や教員の研究余滴・コラムなどを掲載しています。本学科の全体的な学習活動を表すものとして、1回生の卒業以来、継続して刊行してきました。

第27号の掲載論文は、以下の3点です。

夢野久作『少女地獄』の世界 ーー漂流する「嘘」「愛欲」「憎悪」ーー
フィラー「なんか」の使用実態とその機能
中学校での作文指導と漢字教育の工夫に関する一考察
  ーー教材文の構成を活用した全文「リライト説明文」とアンケート調査からーー

このほか、須藤圭准教授の研究余滴
   箱庭の外にあるもの  ーー源氏物語の冒頭表現「いづれの御時にか」を考えるーー

中村萬里教授のコラム「八女方言かるた」、森田真也教授のコラム「空飛ぶヤカン?!」など、例年より盛りだくさんな号となっています。

 

これらの成果を後輩達に引き継ぐため、毎年、3年生の4月と11月のガイダンスで、『筑紫語文』を配布しています。
今年は、4月に26号、11月の卒論ゼミガイダンスでこの27号を配布しました。来年度の卒論に役立ててくれることでしょう。


 27号編集のさなか、本学科の創設メンバーのお一人であった 橘英哲先生が逝去なさいました。
先生は、この筑紫語文の創刊にも力を注がれました。表題は先生の揮毫によるものです。
橘先生の学恩を偲び、これまで筑紫語文に寄稿して下さった文章数編のほか、ご登壇いただいた公開講義の紹介等を再掲しております。

毎年の謝恩会の最後は、橘先生の詩の朗読で終わるのが恒例でした。その一篇をここにご紹介いたします。


『筑紫語文』は、学生達の出身高校など、各高校をはじめ、日本語・日本文学・日本文化関係学科のある大学にお送りしています。
お問い合わせは、日本語・日本文学科まで。

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