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アジア便り2

アジア便り2 横山先生編

 春休み、アジア文化学科の先生方はアジア各地で研鑽を積まれています。先日、インドネシアで調査中の横山豪志先生(政治学)からインドネシアで有名な二つの塔・独立記念塔(モナス)と赤道記念塔についての便りが届きましたので、皆様にご紹介します。

首都ジャカルタ中心部にある独立記念塔(モナス)です。1960年代に作られたジャカルタのランドマークですが、今回ご紹介したいのは撮影場所です。実はこの写真、最近本格移転した国立図書館の21階から撮影しています。Webで画像検索してもこのアングルの写真はなかなか出てきません。国立図書館は受付さえすれば誰でも入館できますので、穴場の写真スポットといえるでしょう。

国立図書館は独立広場の南側にあります。最初の写真にも写っていたドーム型の屋根は最高裁判所で、左手奥の林の中には大統領官邸もちらっと見えています。ジャカルタへ行く機会があれば是非訪ねてみてください。

こちらはボルネオ(カリマンタン)島ポンティアナック市郊外にある赤道記念塔です。本当は訪問するつもりはなかったのですが、現地協力者の方が連れて行ってくれました。

残念ながらこの日は曇っていましたが、この塔は1990年代に作られたもので、内部には同じような形をした塔があります。

ミニチュアのようですが、オリジナルはこちらです。1930年代に作られました。輪の部分が赤道にあたり、この写真は南半球側から撮っています。

これらの赤道記念塔、今では観光地になっているのですが、2000年代になってGPS測定してみると、実は赤道から100mほどずれていることが判明しました。

実際の赤道はこちらです。この20cmほどの筒は塔とは呼べませんね。ちなみに赤道を跨いでいるのは私です。右足が北半球、左足が南半球です。あまりインパクトのある写真ではありませんが…

ジャカルタほど行きやすくはないですが、地理に興味のある人は訪れてみてください