各学科からのお知らせNews from Departments

在学生インタビュー(5) 学芸員課程編

在学生インタビュー 第5弾 博物館学芸員課程編

 今回は、本学で博物館学芸員課程と日本語教員副専攻を履修し、この度見事九州大学大学院への進学を果たしたアジア文化学科4年の林永莉さんにインタビューしました。

1 アジア文化学科で学んだことで身についたものは?

 アジアの社会、文化、政治などを勉強する中で、一つの事柄でも視点が変われば心象が変わることを知りました。様々な角度から「立体的」に見つめることができるようになったと思います。

2 いろいろな資格を取られましたが?

 博物館の学芸員課程と日本語教員養成副専攻は2年生からでも受講可能だったので、はじめは漠然と受講していましたが、「博物館教育論」を受けて衝撃を受けました。というのは極端に言えば、博物館は物や情報を集めて展示するだけのように思っていたのですが、その授業で、「どのように見せるか」によって受け止める側の考え方や価値観にまで大きく影響を与えるということを知ったからです。4年生になったとき、お隣の福岡女子短期大学の司書課程を履修する制度ができたので、図書館司書の資格も取ることにしました。図書館は博物館以上に興味深く、さらに勉強したいと考えるようになったことが今の進路に繋がりました。

3 今後の進路は?

 「九州大学大学院統合新領域修士課程ライブラリーサイエンス専攻」という舌を噛みそうに長い所に進学することになりました。合格発表の時は、信じられなくて、掲示板を五度見くらいしました。卒論では「公共図書館と学校図書館の連携」を扱ったので、大学院ではそれを更に深めていくつもりです。将来的には専門性を高め、そうした領域の職業に就ければ、と考えています。

4 後輩へのメッセージをお願いします!

 私は、授業以外にも日本語教員養成副専攻を取っていることもあり、「JFL」といって留学生に第二言語としての日本語を教える活動をして来ました。その流れで「着物愛好会」にも所属し、着物の着付けを教え合ったり、着物を着て太宰府天満宮の参道を散策したりしました。また、「ミュージアム・サークル」にも入って、「仏画に見る女性」とか「日本の妖怪」といったテーマに沿って資料を集め、学園祭の時に展示・紹介するといった活動も行いました。更に、大学3年の春にはアメリカのメリルハースト大学に短期の英語語学研修にも行きました。元々英語は苦手でしたが、高校、大学とそれを克服できたことが、大学院への進学につながったと思います。

 後輩の皆さんも、まずは自分の興味あることを見つけること、そしてそれに真剣に取り組むことをお勧めします。