筑紫女学園大学 留学・研修現地レポート

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南開大学

Ke.T さん (アジア文化学科)

常葉高等学校(福岡)

良薬は口に苦し
Jun . 2011
中国は長い歴史を持つ国です。その長い歴史のなかで、中国ではたくさんの文化が生まれてきました。わたしたちは授業のなかで、ただ言葉の勉強をするだけでなく、中国人の風習や価値観、文化についても学習しています。ある日の授業で「中国医学」が大きなテーマとして取り上げられました。日本では西洋医学ばかりが普及していますが、中国ではいまでも中国医学がたくさんのひとから支持をうけているようです。もちろん西洋医学も普及していますから、中国には西洋医学を専門に扱う病院と中国医学を専門に扱う病院があります。多くの人々は自らの病状に合わせて病院を選んでいるようです。日本では中国医学の代表的な治療方法として漢方薬が有名ではないかと思います。中国では西洋医学で処方される薬は効き目は早いが身体に良くない、一方、漢方は効き目は遅いが身体に良いとされているようです。そのため、慢性的な病気の場合は比較的中国医学がよいとされています。
わたしは幼いころからアレルギー性鼻炎に悩まされていたため、これをきっかけに中国医学を試す決意をしました。そして今月、初めて中国医学専門の病院に足を踏み入れました。病院のなかに入ると、薬草のにおいとともに壁一面を占める薬箱の棚が目に飛び込んできます。たくさんの薬剤師さんが、薬箱から見たことのない名前も知らない薬草を取り出しては秤にかけ、漢方を調合しています。待合室のイスはたくさんの人々で埋まっていて、中国医学が現代でもたくさんの中国人から支持されていることが見受けられました。また中国医学では聴診器は使いません。診察は簡単で、先生ははじめに両方の腕から脈をとります。そして、病状と月経、お通じの状態について尋ねられ、手元の小さな紙に10種類ほど薬草の名前とそれぞれの分量を書き、私に差し出されました。その紙を薬剤師さんに渡し漢方が処方されます。しかし、漢方薬はすぐにはできません。薬草を調合したあとに煎じて液体にすることでようやく漢方薬はできあがるのです。2時間ほど待ってできた漢方薬は想像をはるかに超えるものでした。見た目の量に驚き、さらに味、においはいままで出会ったことのないものです。一口飲むだけで薬草のにおいと苦味が口の中に広がります。
次の日、学校の先生にさっそく漢方薬の話をしてみると、漢方薬はおいしくないものだといわわれました。中国には「良药苦口」という言葉があり、良い薬ほど苦いものだと教えてくれました。この言葉は「良薬は口に苦し」と和訳され日本でも親しまれていることわざです。中国にきて4ヶ月、日本との違いに驚かされる一方で、共通する文化があることにも気づかされるようになりました。最近では、日本文化は中国からたくさんの影響を受けていることを実感しています。
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